令和1年、平成31年。
思えば、自分の一年は希望で満ち溢れていた。
死ぬほどお世話になった所を去り、未経験の業界に足を運び、女性に振られた。
それだけだった。
生きるための最低限の営みをこなした後、いつでも雨戸が閉まっていて、いつでも電源の入れてある楽器のある部屋にひたすら弾きこもった。
何も持っていない自分を肯定したくて、だけど認識したくなくて、時間を置き去りにできる何かを消費していた。
僕にとっては、それが創作活動だ。
自分の心を卸して曲や詩を書き溜め、在庫が切れれば恋人達であふれるショッピングモールを徘徊して、マイナス方向の在庫を仕入れ、はじめに戻る。
ずーっと続くのだろうか。
それでもいいかもしれない。
なぜなら僕は、何も持っていないし、誰よりも弱いし、何も見えないからだ
来年の頭には、そんな僕と明るいかさめいの集大成とも呼べるアルバムが出ます
遺書の更新とも言えるかもしれません
本当に楽しみにしていてください
来年も、良い年になります。