一人であれば、名前は要らない
久しぶりに外に出た
日差しはいつもよりもなめらかで、歩く二人は影を一つにつなげて風をしのいでいた
日曜日の道路は混んでいるけれども、車で移動している時の僕のことは、僕だけが知っている僕なので、イライラすることはない
相手が男性か、女性が、年上か、年下か、複数人か、友達か、恋人か、
僕たちには名前があるので看板を背負ってはいるものの、その中身はいつも微妙に変化している
一人の時の僕は幸せだ
松本の看板を外せるから
だけどそこは暗闇
お金になる作業は出来ない
僕が最近作る曲はその暗闇の中で出来たものだから、見たことのない形をしていると思うし、見たことのない形をしていて欲しい
暗闇と光、躁鬱、11曲のアルバムが2月末に出来上がります