猫とランプの軽読ブログ

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続、ショッピングモール

今日も冴えない顔と髪型を入り口のガラスで確認し、手の消毒を済ませて入った右側にはペットショップ。

ショッピングモールには少し似合わない獣の匂いはすぐに足取りと共に薄れて行き、ウィンドチャイムのような沢山の風鈴の音がフェードインしてくる。

 

 

 

 

 

 

 


自分は、本来ショッピングモールには居てはいけない人間だと思う。

買うとしても靴下程度であるし、何より他の皆にある様な華がない。

自分がショッピングモールに求めているのは、高校生大学生、社会人カップル、などの人々が外出しているときに放出している、その時間その場所に自分がいることを全く疑っていない、ポジティヴなエネルギーだ。

そのエネルギーはとても甘い痛みで、自分もこの中にいればみんなの様に当たり前に輝いているのかも、とさえ勘違いしてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風鈴の音で少し気持ち良くなった自分に、マックでダラダラしている女子高生の視線が刺さる。

少し勘違いしていた自分に釘を刺してくれたおかげで、すぐに気持ちはブルーに戻る。

少し歩いてGAPを見つけると、付近にある息の長かったブランドが無くなっているのを見つけてしまった。

思えばここではなくしたものばかり目につく。

 


ふとすっかりブームの去ったタピオカ屋のある外の通りに出てみると、かんかん照りの日差しがアスファルトに照り返して、雪も降っていないのに真っ白な世界がそこにはあった。

 


前方に歩く華奢な女性の白いワンピースが、光をたっぷり蓄えて揺れていて、今にも飛んでいきそうなワンピースからすらっと伸びる手を、ガッチリした男性が捕まえている。

 


ここではなくしたものばかりが目につく。

 


少し泣いた僕は、すっかりショッピングモールの滞在券を失ってしまった。

泣きながら歩く男など、ショッピングモールには不必要だから。

 


帰りの窓にはまたしても光が海に照り返し僕に何かアピールしていたのだが、目の前が滲んでしまうため、無視した。

おそらく気のせいだろう

 

大人になれば

小学校一年生の頃、祖父と二人で向かった北海道で美味しいものを食べ過ぎた自分は無事肥満児と化した。

そこから、少し食べ過ぎただけで太ってしまう体質を意識して過ごすこととなった。

 

一番太っていた頃から12kgほど痩せた今でも、鏡を見るたび理想像と実際の自分の乖離を少しでも無くすためにオーバーな食事制限を度々行なってしまう。

 

しかし、太っていた頃よりも今の方が明らかに様々なことが良くない。

病気がちになったし、彼女とかもいないし、最初と少し被るが疲れやすくなった。タバコも吸うようになった。

しかし、昔よりも良い作編曲を行えるようにはなっている。

 

ミュージシャンとして生きたいので間違っていないとは思うのだが、あくまで思うだけだ

間違っているとすれば心当たりもある

 

 

 

20代の闇の中を走り、時に歩き、自分は24歳になった。

 

 

ほんとに確かだったのは一体なんでしょうね?

いい天気だよ

二人は今日も何もなかった

 

クルマの日よけを二人でおろして

太陽熱みたいな暖房を足に受ける

 

二人はこの後も何もない

 

彼女のシャンプーの匂いを直接嗅いで、気が済んだら眠るだけ

 

明日死ねたら、何もなくてすむのにね

 

このままではきっと何かが起こる

その日まで、なにもしないでいよう

一人であれば、名前は要らない

久しぶりに外に出た

 

 

 

 

日差しはいつもよりもなめらかで、歩く二人は影を一つにつなげて風をしのいでいた

 

 

 

 

 

日曜日の道路は混んでいるけれども、車で移動している時の僕のことは、僕だけが知っている僕なので、イライラすることはない

 

 

相手が男性か、女性が、年上か、年下か、複数人か、友達か、恋人か、

 

僕たちには名前があるので看板を背負ってはいるものの、その中身はいつも微妙に変化している

 

 

一人の時の僕は幸せだ

松本の看板を外せるから

だけどそこは暗闇

お金になる作業は出来ない

 

 

僕が最近作る曲はその暗闇の中で出来たものだから、見たことのない形をしていると思うし、見たことのない形をしていて欲しい

 

暗闇と光、躁鬱、11曲のアルバムが2月末に出来上がります

気分

なんだか妙な気分だよ
あんなに嫌いになった
君が誰かとどこかで暮らし始め

今も抱きしめ合って

 

たとえいつか君に会えたとして
どんな表情もウソに見えてしまう

 

夏が2回くらい通り過ぎちゃったよ

なんだか妙な気分だよ

 

空っぽの土曜 夜をいくら待っても
太陽がずるずる居座る
やっとの思いで お月様が来たけど
私だけをじーっと ずーっとずーっと見ている

 

 

なんだか妙な気分だよ
あんなに大好きだった
君をたまに忘れてる
なんだか妙な気分だよ

そこにあるもの

灯りの消えた夜行バス

 

人々が眠る国際線

 

荷造りをする友達

 

結婚する元カノ

 

ラブホテルに入るカップ

 

 

僕の知らないものを皆は見る

まるで僕だけが知らないような気分になる

 

でも、心の底まで落っこちた時の、世の中のすべてを彼らは知らない

 

ひどい自分の愛し方

死ぬよりマシだけどね、

 

たくさんの諦めと、逃げたことと、信じられなかったことの話を、僕としましょう

 

ひこうきが飛んでいく下で

 

 

 

春をまちながら

昼下がり、目を覚まして窓を少し開ける

 

公園に向かう家族

 

夕暮れに差し掛かろうとする空の、昼と夕暮れの間

 

 

 

もうこんな時間になった

 

シャワーを浴びなくても良いんじゃないか?

今日はどこにも行くべきじゃないしね

 

きっとそうだよ

まだお正月だし人も多いしね

 

 

友達も仕事はじまっちゃってるし

だれもつかまらないね

 

 

さよならみんな

さよならお正月

 

 

 

 

 

 

今年も明るく過ごせたらいいね

 

 

 

 

 

 

 

戦争がはじまってしまった