A HAPPY NEW YEAR
2019年の終わりにいつもお世話になっているハンドワイヤードガレージへ
電車がくるまで10分と少しかかるから歩いて行こう
そういう時に限って風は強いし、昨日は特別に寒かった
戸を引いて温度差にメガネがくもる
中には人がたくさんいて、わたしをみて「かさめい」と呼んでくれる今泉さん、フィーバーさん、がんみつくん、こおりさんがいて安心した
音楽を聴いて歌って、みんなで蕎麦を食べた
途中に来た大地くんに嬉しくなって喋りすぎた
年越しライブをしてくれたかみひろくんの歌がとっても気持ち良くて終電を逃した
涼音くんとゆのちゃんと電車に乗って「今年もよろしくお願いします」なんて言って手を振った
話すのが上手くないから、いい子でいようとしてしまうから、少し距離をおいてしまう
そんな自分もちゃんと抱きしめて
カッコつけないかさめいが好きになれた1年でした
今年もかさめいをよろしくお願いします
今年もたくさんいいことが
あなたにあるように
いつも いつも
令和1年、平成31年。
思えば、自分の一年は希望で満ち溢れていた。
死ぬほどお世話になった所を去り、未経験の業界に足を運び、女性に振られた。
それだけだった。
生きるための最低限の営みをこなした後、いつでも雨戸が閉まっていて、いつでも電源の入れてある楽器のある部屋にひたすら弾きこもった。
何も持っていない自分を肯定したくて、だけど認識したくなくて、時間を置き去りにできる何かを消費していた。
僕にとっては、それが創作活動だ。
自分の心を卸して曲や詩を書き溜め、在庫が切れれば恋人達であふれるショッピングモールを徘徊して、マイナス方向の在庫を仕入れ、はじめに戻る。
ずーっと続くのだろうか。
それでもいいかもしれない。
なぜなら僕は、何も持っていないし、誰よりも弱いし、何も見えないからだ
来年の頭には、そんな僕と明るいかさめいの集大成とも呼べるアルバムが出ます
遺書の更新とも言えるかもしれません
本当に楽しみにしていてください
来年も、良い年になります。
未来の恋人へ コード進行
Intro
| F#m7 | EM7 | ×2
A
| F#m7 | EM7 | F#m7 | EM7 |
| F#m7 | EM7 | B/C# | | ×2
B
| DM7 | C#m7 | B7 | |
A'
| Gm7 | FM7 | Gm7 | FM7 |
| Gm7 | FM7 | C/D | |
B'
| EbM7 | Dm7 | EbM7 | Dm7 |
| EbM7 | Dm7 | EbM7 | Dm7 |
| EbM7 | BbM7 | EbM7 | BbM7 |
| Cm7 | Dm7 | EbM7 | Eb/F |
Outro
| Abm7 | GbM7 |
| Am7 | GM7 |
| Bbm7 | AbM7 |....
もし弾き語りとかしてくれたら嬉しいです
未来の恋人へ
君が寝ている間、たぶん君の好きな子は彼氏とセックスしてるし、君があげたプレゼントはたぶんお金に変わったか、埃をかぶっているよ。
そういった間が悪い、僕のような全ての人たちに猫とランプの現在製作中のアルバムを聴いてほしいと思う
今、恋以外にも、あらゆる痛みを抱ける事がどれほど幸せなことかを僕が証明して、僕と僕に似た人たちの現状を幸せにしたい
僕が救われるついでに、だけれども。
そんなアルバムから、よりによってクリスマス前に一曲配信するから、よろしくお願いします。
サラッと出します
Alone Again(naturally)
世の中で、一番不幸なのはあなたでもあるし、僕でもある
あなたは身勝手な男性のせいで、宙に浮いているし、僕はずーっとひとりぼっちで宙に浮いている
僕らが一緒に居たら、二人で飛んでいけるじゃないか
あなたはずーっと浮いてるくせに、地面が恋しいようで、そのズレからくる危なっかしさがたまらなくセクシーだ
誰かの、何かの、大きな力で支配される事を望んで居て、それをスレスレで継続している
僕は、あなたとの共通点を見出すたびに、ひとりぼっちになる
あなたがごまかした孤独を抱いて、僕は夜の曇り空に突っ込む
帰ってきた時、持って行った孤独は星になって皆を喜ばせる事をあなたは知ってるのに、僕を一人で行かせる
今日も生きて帰ってこれたことに感謝して、お隣の家の迷惑にならないようなピアノが鳴る
神様がくれたもの
額にはひどい汗、ライブ当日、僕は倒れ込んでしまった。
リハーサルを終えて、アドレナリンが身体から消えた瞬間、節々を支える力も一気に抜けて。
恥ずかしながら、僕は寒さに弱い。
てんで頼りない身体はすぐに別室に隔離され、そこには毛布と布団が用意されていた。
それでもライブは行いたいから、少しでも寝なければならないのに、少し寝ては少し起き、少し寝ては少し起き、を繰り返していた。
全て悪夢。
おそらく歌詞が飛んだりギターが壊れる夢。
そんな夢のさなか、僕の大好きな女性が突然現れた。
ぼんやりした意識の中、自分の身体の汗を拭いてくれて、額と額がくっつき、離れたと思ったら冷たい湿布が代わりに貼られた。
夢ならば、抱きしめてしまおうと、少しだけ抱きしめたような気がする。
これは神様が、僕にくれたプレゼント
毛布より暖かくて、柔らかい感触
数秒だけ続いて、そこからの記憶はないのだが。
ふと目が醒めると、外は真っ暗。
ライブ30分前。
急にスイッチが入り、マスクをしながらステージに上がって、見事クリスマスソングを歌い上げて家に帰った。
とても忙しくて、とても幸せで、二度と来ない日
誰かの優しさが、誰かの思い出を作る
時間が経てば経つほど映像はセピアになるけれども、一度彫ってしまったので忘れることはないよ
当日のライブ中の写真には、額に湿布が貼ってある自分が写っている